カ ル テ
くすり箱で紹介したもの等を使っての、症例別の実践例です。
切り傷・擦り傷 | 脱脂綿などにびわ焼酎をふくませて患部に当てて消毒し、馬油を塗る。 |
やけど | ・患部をびわ焼酎にひたすと痛みが取れて水ぶくれにならない。また、びわの生葉の表側を肌に当てて包帯をしたり、生葉をすりおろしてガーゼに包んで貼っても良い。 ・塩水に患部をつけると痛みが止まる。 ・アロエの葉をはいでヌルヌルした所をつけても良い。 |
打ち身・ねんざ | ・芋パスタ−を患部に貼る。 ・梅干の果肉(または梅酢)を小麦粉と混ぜて練り、ガーゼに包んで患部に貼っても良い。 ともに水分がなくなり乾いたら新しく貼りかえる。 |
虫さされ | ・よもぎやゆきのした、どくだみ、たんぽぽ等を手でもんで患部につける。 ・びわ焼酎を付けても良い。 ・蚊などの軽い虫刺されなら、馬油を塗るだけでもOK。 |
熱の高いとき | ・小松菜や大根の葉、白菜、キャベツ等の葉野菜を頭の前後にたくさん当てて、1時間おきくらいに取りかえる。 ・豆腐パスタ−を薄くのばして額に貼り、1〜2時間おきに取りかえる。 ・ゆきのしたの青汁を大さじ1〜2杯飲むと良い。また梅干番茶や梅干の黒焼きを飲むのも良い。 |
腹痛(下痢等) |
・梅肉エキスを熱湯でうすめて飲む。 ・湯呑に梅干1個としょうゆとおろししょうが少々を入れて、熱い番茶を注いで飲む。 ・お腹をしょうが湿布やこんにゃく湿布をするのも良い。 ※胃腸病はまず腰を温めるのが良いのですが、盲腸炎と急性腹膜炎は温めると逆効果になりますのでご注意を。 |
風邪 (発熱) |
冷えからきた風邪なら、熱が高くても足は冷たい場合が多いので、足浴をして温める。 一般にむやみに熱を下げるのは良くないと言われますが、病状をみて臨機応変に対応すれば良いと思います。 上記の「熱の高いとき」を参照にして下さい。 |
風邪 (咳を止める) |
・大根の種を炒ってすりばちで粉にして、小さじ3杯ずつを1日数回、番茶で飲む。 ・かりんを丸のまますりおろして、同量のはちみつを混ぜ合わせる。1日数回、スプーン一杯ずつなめるように飲む。 ・黒豆30〜40gと水5カップをホーローか土鍋に入れて、弱めの中火でことこと1時間くらい煮てせんじる。100ccくらいを1日3回ほど飲む。 ・れんこんをさかずき一杯分すりおろして、おろししょうがと塩を少々入れて、熱湯を半カップくらい注いで葛湯のようになったものを1日2〜3回くらい飲む。 |
風邪 (のどの痛み・ 声がれ) |
・大根をさいの目に切って瓶に入れ、かぶるくらいにはちみつを入れて、一晩おくと水が上がってくるのでそれを飲む。 ・れんこんをすりおろして、さかずき一杯くらい絞り汁を取り、はちみつや黒砂糖少々を加えて飲む。 |
風邪 (鼻詰り) |
・ネギの白根をはいでヌルヌルした内側を鼻の根に貼る。 ・タオルを小さく折ってしょうが湯につけて絞り、鼻の穴をふさがないように鼻の根元において温める。冷めたら取り替えて1日2〜3回する。 |
口内炎・歯痛 |
・びわ焼酎を口に含む。 ・ハブ草を濃く煎じて口に含むのも良い。 ・歯痛で頬や顎が腫れたなら、芋パスタ−をすると痛みが取れる。 |
頑固な咳を止める | ・芋パスタ−を作り、15cmくらいにのばして綿の布に包み、胸と背中の両面に相対するように貼りつける。その上をラップ等でおおってずれないように包帯や三角巾で巻いておく。夜だけ4日ほどすれば大抵の咳は止まります。 |
疲労回復 |
こんにゃく湿布を肝臓と腎臓にし、脾臓を冷やす。 こんにゃくは2丁、30分ほどたっぷりの熱湯でゆでてタオルでくるみ、肌に当てて気持ちの良い温度に調節する。 まず肝臓(右の乳房の下あたり)とおヘソのあたりに当てて30分温める。 冷めてきたらタオルを少しずつはいで、気持ち良いと感じる温度で湿布する。 続いて冷水で絞ったタオルや冷たいこんにゃくなどで肝臓を1分、脾臓(左のわき腹、ウエストの部分。胃などを冷さぬよう真横に当てる)を10分冷す。 次にうつ伏せになって、腎臓(ウエストより3cm上の背骨を挟んで両側)を同様に30分温め、1分冷す。 ※注意 手当て時は空腹時に、排尿をすませてから行って下さい。お風呂も手当ての前に入り、手当て後は避けましょう。入浴後は血行が落ち着くまで30分〜1時間ほどおいて行って下さい。子どもや高齢の方は温め時間は10〜15分、冷しはちょっとでOKです。 |